パワーストーンはお好き?

最近、パワーストーンのペンダントやブレスレットを身に着けている方をよく見かけます。

実のところ私自身もパワーストーンが好きで、なかでも特に惹かれるのが、水晶です。

水晶といえば、「ピエゾ効果」という物理現象がよく知られています。これは、鉱物などの結晶に圧力を加えると電荷が発生し、逆に電流を流すと物質が変形するというもの。ラジウムの発見で有名なキュリー夫妻の夫、ピエール・キュリーによって発見されました。

例えば、大地震の前に空が発光して見える現象が報告されることがありますが、これも地殻に強い圧力がかかることでピエゾ効果による強力な電磁波が発生し、それが可視化されたものだという説があります。

また、水晶に電圧をかけると規則正しい振動を起こすことも、100年以上前から知られており、現代では多くのテクノロジーに活用されています。代表的な例がクォーツ時計で、水晶に電圧をかけて1秒間に32,768回振動させることで、正確な時間を刻んでいます(これは2の15乗に相当し、15回2で割ることで1秒が得られる仕組みです)。

水晶の振動は時計にとどまらず、コンピューター機器や無線通信など、さまざまな分野で利用されています。まさに、地球が創り出した自然のテクノロジーといえるでしょう。

では、人間が持つ微弱な生体電位が水晶に何らかの逆ピエゾ効果を与えるかというと、水晶(石英)は基本的に絶縁体であるため、通常の接触では大きな変化は起こらないとされています。ただし、筋電(EMG)センサーのように微弱な生体電流とピエゾ素子を組み合わせた研究も進められており、今後の可能性には注目が集まっています。

古来より、水晶玉占いや神秘的な遺物(オーパーツ)として水晶が使われてきた背景には、科学では捉えきれない「精神的な気づき」や「直感を高める媒体」としての役割があったのではないかと感じています。

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